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納骨堂

お墓のマンションに例えると分かりやすいでしょう。マンションのように建物の中に家ごとのお墓があります。納骨堂は以前はお墓を建立するまでの遺骨の一時保管場所を指しましたが、最近では室内のお墓として使われるようになってきました。納骨堂があるのは寺院墓地か民営墓地で、公営墓地には全国的に数は少ないですが一部の市町村に備えているところもあります。
納骨堂には一般的な墓地と同じように子孫に承継できるタイプと、承継できないタイプがあります。承継できないタイプは一定の期間が過ぎると遺骨が合祀墓に移され、そこで永代供養されます。納骨堂の料金は「使用料」や「永代供養料」等といわれています(一般的な墓地の料金は永代使用料)。また納骨堂の多くが一般的な墓地と同様に墓地管理料がかかります。
納骨堂は「雨が降っても安心」「室内にあるため墓地の掃除が不要」「一般的な墓地と比べて料金が安価」というメリットがある一方、「多くの遺骨を入れることができない」「お盆やお彼岸の時期は混雑して参拝が順番待ちになる」などのデメリットもあります。
納骨堂は主に4つの形態があります。

納骨堂 4つの形態

①ロッカー型

昔からあるのがロッカー式です。以前はコインロッカーのようなシンプルなデザインが主流でしたが、最近では装飾が施されたデザイン性の高いタイプも増えています。

②位牌型

参拝場所に各家の位牌が並ぶタイプで、「位牌堂」とも呼ばれています。遺骨が入った骨壺は参拝場所とは別な場所に保管されます。

③仏壇型

区画に2段のスペースがあり、上段に仏壇、下段に遺骨を納めるタイプが一般的です。仏壇のスペースに利用の制限がないところでは故人の写真などを置くこともできます。

④機械式搬送型

機械式駐車場などに使われるシステムを応用したもので、参拝場所のタッチパネルに専用のカードをかざすと、建物内の収蔵庫から遺骨を納めた箱が参拝場所まで自動で運ばれてきます。近年、首都圏を中心に増えているタイプで、なかには24時間好きな時にお参りできるところもあります。

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お寺の檀家にならないと墓地には入れない?

葬祭供養と墓地はセットではありません。墓地に埋葬する際に、僧侶に供養してもらうのは仏教徒だけで、日本にはキリスト教や神道などのほか、無宗教の人も多くいます。寺院墓地は基本的にはそのお寺の檀家にならないと利用できませんが、民営墓地は利用制限を設けているところが少なく、公営墓地は住所がその自治体にあるなどの条件を満たせば、仏教・神道・キリスト教・無宗教問わず誰でも利用できます。公営墓地や民営墓地での納骨の際に、僧侶を招かずに家族だけで行うことは珍しいことではありません。

納骨堂と永代供養墓の違い

納骨堂は屋内、永代供養墓は屋外にあることが大きな違いです。また納骨堂は一般的な墓地と同じように子孫に承継できるタイプと、承継できないタイプがありますが、永代供養墓は承継することはできません。墓地管理料に関しては、納骨堂は必要なところが多く、永代供養墓は料金にあらかじめ含まれているところが多いようです。

納骨堂には宗教が異なる人同士で入る?

公営墓地や民営墓地の場合、宗旨宗派は問わず(民営墓地で稀に制限があるところもあります)、仏教・キリスト教・神道・無宗教の人など、さまざまな人が一緒に入ります。寺院墓地の場合はそれぞれ異なり、宗教の有無問わず受け入れるところもあれば、仏教であれば宗派の違いは問わないところ、過去の宗旨宗派は問わなくてもその寺院の宗旨宗派に合わせて改宗が必要なところもあります。

公営墓地・寺院墓地・民営墓地の違い

墓地の種類には、市町村が運営する「公営墓地」、宗教法人が運営する「寺院墓地」、民間が運営する「民営墓地」があります。その他に昔からあるみなし墓地もあります。
公営墓地はその自治体に住んでいることが条件のところが多く、宗旨宗派の制限はありません。また墓地の永代使用料は寺院墓地や民営墓地と比べて安価なところが多いのも特徴です。
寺院墓地はその寺院の檀家になることが墓地利用の条件です。寺院墓地はその寺院へのお布施等の経済的支援が必要な一方、葬祭の時には供養をしてもらえる安心感があります。
民営墓地は営利を目的としない公益法人等に経営が許可されている墓地で、みやぎ霊園は公益財団法人が運営する民営墓地に該当します。民営墓地は公営墓地と同様に宗教の制限はありません(民営墓地の中には寺院が運営しているところもあり、稀にその寺院の檀家になるなど制限がある場合があります)。民営墓地はいつでも購入できる、ペット受入れ可もあるなど公営墓地や寺院墓地と比べて利用の制約が少ないことも特徴です。 墓地管理料は一般的な墓地の場合は公営墓地・寺院墓地・民営墓地いずれも必要です。

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