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永代供養墓

従来の家ごとのお墓ではなく、他の人と一緒に入る集合型のお墓で、墓地の管理者がお客様の代わりに供養と管理を行います。お墓の承継者がいない方向けの代表格といえるお墓で「共同墓」「合同墓」「集合墓」等とも呼ばれています。
永代供養墓の料金は「使用料」や「永代供養料」等といわれています(一般的な墓地の料金は永代使用料)。一般的な墓地の場合は墓地を維持するための墓地管理料もかかりますが、永代供養墓は料金に墓地管理料が含まれているところが多く、自分が亡くなった後の墓地管理料の支払いを心配する必要がありません。また一般的な墓地と比べて料金が安価であることも特徴です。
みやぎ霊園の永代供養墓「やすらぎの碑」は、亡くなってから33年間指定の場所に安置し、33年後には合祀墓へ移して永代に渡り管理します。

<もっと詳しく>

永代供養とは

「永代」とは永遠や永久という意味ではなく、「永い代」という意味です。永代供養墓で指定場所に遺骨を個別に安置するタイプの場合、その多くが指定場所での遺骨の安置期間に期限が定められています。安置期間はさまざまで、17回忌・33回忌など年忌に合わせて設定しているところもあれば、10年・20年など年単位で設定しているところもあります。安置期間が過ぎると遺骨は他の人の遺骨とまとめた状態で埋葬する合祀墓に移され、そこで永代供養されます。

永代供養と永代使用の違い

似ている言葉ですが意味は全く異なります。「永代供養」とは墓地の管理者が遺骨を預かり、お客様の代わりに永代に渡り供養と管理を行うことに対し、「永代使用」とはお客様が墓地を永代に渡り使用することです。

永代供養墓には宗教が異なる人同士で入る?

公営墓地や民営墓地の場合、宗旨宗派は問わず(民営墓地で稀に制限があるところもあります)、仏教・キリスト教・神道・無宗教の人など、さまざまな人が一緒に入ります。寺院墓地の場合はそれぞれ異なり、宗教の有無問わず受け入れるところもあれば、仏教であれば宗派の違いは問わないところ、過去の宗旨宗派は問わなくてもその寺院の宗旨宗派に合わせて改宗が必要なところもあります。

墓地の返還について

墓地は土地の売買ではなく、墓地を使用する権利(永代使用権)の購入です。墓地は第三者に譲渡や転貸(又貸し)はできません。改葬等で墓地が不要になった場合は、墓地の管理者に返還することになります。墓地を返還する際には墓石を解体撤去して更地に戻します。

墓石の解体費用はいくら?

墓石の解体費用は墓地の面積によって変わります。面積が1坪(3.3m2)の場合、解体費用は約30~40万円かかります。解体費用には墓石解体工事、墓地整地工事、墓石の処分も含まれています。公営墓地は墓石解体工事にどの石材店でも入れますが、寺院墓地や民営墓地の場合は、墓地管理のためにその墓地指定の石材店以外は入れない場合があるので事前の確認が必要です。なお寺院墓地で墓石解体工事をする際には僧侶に閉眼供養をしていただくのが一般的です。

改葬の手続き

改葬の手続きは「お墓の引越し」「墓じまい」の際に必要です。改葬には「今あるお墓」「移転先の新しいお墓」、「今あるお墓の行政」の3つの施設が関わってきます。今あるお墓の行政からもらう「改葬許可申請書」を元に手続きが進みます。なお、改葬許可申請書は全国一律の書式ではなく、行政により異なります。改葬許可申請の手続きは郵送で行うことも可能です。

改葬の流れ

例)東京・都立○○霊園から仙台・みやぎ霊園へ改葬する場合

1.

今ある墓地の所在地の市町村役所から「改葬許可申請書」をもらいます。
例)東京〇〇区役所から「改葬許可申請書」をもらいます。

2.

「改葬許可申請書」を今ある墓地の管理者に持っていき、管理者から「収蔵証明欄」に記名・捺印をもらいます。
例)都立〇〇霊園に改葬許可申請書を提出し、「収蔵証明欄」に記名・捺印をもらいます。

3.

「改葬許可申請書」を移転先の墓地の管理者に持っていき、管理者から「受入証明欄」に記名・捺印をもらいます。
※改葬許可申請書の書式によっては、移転先の墓地使用許可証の写しを提出する場合や「受入証明欄」がなく不要な場合もあります。
例)みやぎ霊園に改葬許可申請書を提出し、「受入証明欄」に記名・捺印をもらいます。

4.

「収蔵証明欄」「受入証明欄」に記名・捺印をもらった「改葬許可申請書」を今ある墓地の所在地の市町村役所に提出すると、「改葬許可証」が発行されます。
例)東京〇〇区役所に改葬許可申請書を持っていき、改葬許可証を発行してもらいます。

5.

「改葬許可証」を移転先の墓地の管理者に提出します。
例)みやぎ霊園に改葬許可証を提出します。

移転先での納骨方法について

遺骨を現在使用中のお墓から他の場所に移す場合、移転先の納骨方法を確認しておいた方が良いでしょう。納骨方法によってカロート内の埋葬可能な数量が変わります。納骨方法は次の3種類あります。

【納骨方法】

  • 骨壺のまま納める。
  • 綿素材の納骨袋に入れて納める。
  • カロートの中に直に納める。

地域の慣習やお墓の形態によって納骨方法は異なります。宮城県の場合は骨壺のまま納骨する墓地がある一方、綿素材の納骨袋に入れて納骨する墓地も多数あります。移転先によっては洗骨・乾燥または再火葬等を求められることもあります。


骨壺

先祖の遺骨が土葬だった場合は?

現在の日本では遺体を火葬して「焼骨」を墓地に埋葬することが一般的ですが、昔は火葬することなく、土葬で埋葬されていました。土葬で埋葬された遺体は、遺骨も土に還るイメージがありますが、遺骨が土に還るのは実際にはかなりの年数が必要で、埋葬状態や地質により100年以上かかることも珍しくありません。火葬による焼骨はそれ以上の時間を要します。
先祖代々の遺骨を新たな納め先に移す場合、各々の遺骨の状態を確認しておく必要があります。遺骨の状態の確認は石材店に依頼してお墓のカロートを開けてもらいます。墓地によっては火葬した遺骨でなければ納骨できないところもあり、その場合には土葬の遺骨を火葬場に持って行き、焼骨した後に納骨します。

墓石からお地蔵様を作る「おもいで地蔵」

墓石は、それを建立した故人の先祖に対する想いや子孫の方々のお墓参りの思い出など、大切な家族の思い出が詰まったその家の象徴でもあります。お墓の引越しなどで現在使用中の墓石を使わなくなった場合、その墓石は石材業者によって処分されますが、思い出の墓石を処分することに寂しさを感じる方もいます。「おもいで地蔵」は、そのような墓石から心の拠り所となる地蔵尊に生まれ変わっていただくことを目的に始めたサービスです。役目を終えた墓石からお地蔵様を手作りします。

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